省エネ名人とは
操作ユニットにLEDし採用し見やすくなった省エネ名人。外出時に電灯は全滅灯しますが、空調のファンコイルはOFFではなくヒートラン運転の省エネモードで快適性を保持します。
省エネ名人の特徴
室温制御
二管式ファンコイルでの室温制御を中間期(冷・暖房の切替時期)を含めて個別空調と同等の温度制御を可能にしました。
客室空調のシステム図
ホテル客室で、二管式ファンコイルに温度制御器を取りつけた場合は左図のシステム概要図が一般的です。
制御ユニット(1)が付く前はOA(外気を一次処理して室内に送り込む)(2)で居住空間としての適当な温度等のレベルを確保して、足りない分をファンコイル熱量(3)で補う方法をとっていました。
制御ユニットは室温を感知してファンコイルを制御しますので温度レベルの管理をOAからファンコイルに移すことが可能となります。
冬期の室温制御モデルパターン
二管式の冬期での弱点は室温が一旦上がり過ぎると冷やす能力がないことです。
そこで今までのOA温度を可能な限り低下させて室温を下げるために運用します。
室温管理は温度制御機器付きのファンコイルでおこなう運用とします。
室温は設定した温度以上には上がりませんので風呂上がりに設定温度を下げるとOA温度が低い分下がってきます。
OA温度の目安として室内吹き出しを18℃以下として下さい。欧米の方が多いホテルでは15℃以下が目安となります。
ECO名人による省エネ・省コスト効果
照明と空間の制御で快適性と省エネを実現します。
削減例
● 一室当たり年間約26,700円(平均15㎡)の経費削減が可能となっています:▲26,700÷12ヶ月≒▲2,200円/室月
省エネ名人導入前・導入後の変化
光熱費の削減
電気代削減例
なぜコスト削減に?
外室時に照明は全消灯し、空調はヒートラン制御になります。
空調はファンコイルとOA(フレッシュエア)の運用変更で暑すぎる、冷えすぎるのエネルギーの無駄をなくし、ホテル客室全体への熱交換比が下がり、冷温水発生機等の一日の運用回数が減少します。よって光熱費が削減されます。
光熱費の削減分は一部を設備投資費のリース代へ
客室に空気制御と電灯制御を行う「省エネ名人」設置前後の光熱費の比較<実例:220室> (空調の動力は電気、冷房熱源は電気とA重油・暖房熱源はA重油または電灯の節電は電気量に反映されます。)
入室時と退室時
入室時:省エネキーユニットにキーホルダーまたは、カードキーを挿し込むと、電灯(入口灯、室内灯)が点灯します。また、空調は冷水時25℃、暖水時23℃で自動的に起動します。
退室時:退室時(キーホルダーまたは、カードキーを抜く)には、電灯は確実にOFFとなります。空調は自動的に※ヒートラン制御(予冷・予熱運転)に移行します。(ヒートラン制御の設定温度は冷房期27℃、暖房期16℃)
ヒートラン制御
ヒートラン制御※により、不快のない室温に入室できます。早く快適な室温に到達しますので入室後のコンプレがありません。
※ヒートラン制御とは・・・ 不在時(省エネキーユニットに未挿入)に自動的に予冷・予熱運転に切りかわります。お客様が入室される際に、不快な思いをされないよう、ある一定の室温で制御するシステムです。(冷房期27℃、暖房期16℃に可変)